APFS と HFS+

どちらを選ぶ?

APFS か HFS+ か?
Which should you choose?
APFS が、常に正解とは限らない。

Apple File System(APFS)は、SSD を前提に設計されたファイルシステムです。
メモリへの書き込みに最適化され、スナップショットや断片化耐性といった先進的な機能を備えています。

しかし――
それは 「SSD を使う場合の話」 です。



APFS は SSD 向けのファイルシステム

APFS は、ランダムアクセス性能に優れた SSD を前提にしています。
そのため、ディスクが物理的に回転し、ヘッドが移動する HDD(ハードディスク) では、必ずしも本来の性能を発揮できません。

むしろ、HDD を APFS でフォーマットすることで、
• 不要なメタデータ処理が増える
• 将来的なトラブルのリスクを抱える

といった 「静かな負債」 を背負う可能性があります。



大容量・長期保存は HDD の得意分野

HDD は、メディア単価が安く、大容量データの保存に向いています。
そして、長期保存において重要なのは 断片化耐性と復旧のしやすさ です。

実際、APFS フォーマットの HDD で、500GB 程度のフォルダをコピーするだけでも、
事前準備に思いのほか時間を要したり、
完了したと思ったところでエラーが発生するケースは珍しくありません。

「終わったはずのコピーが、結果的に Mission: Impossible になる」
――これは現場ではよくある話です。



現場でのベストプラクティス

act2 では、以下を推奨しています。
• SSD:APFS
• HDD(外付け含む):HFS+

特に、印刷・デザイン・映像制作など、
膨大なデータを長期間扱う現場 では、
HDD が HFS+ でフォーマットされているケースが今も多く存在します。

これは保守的だからではありません。
現場での失敗と検証を経た、合理的な選択 だからです。



なぜ Apple は HFS+ を残しているのか

APFS は先進的なファイルシステムです。
それでも Apple が HFS+ を「標準フォーマットの一つ」として残している理由は明確です。

用途によって、最適解は異なるから。



結論

ファイルシステムに「万能解」はありません。
重要なのは、
• どのメディアを使うのか
• 何を、どれくらいの期間、どう扱うのか

それを理解した上で、適切に選択すること です。

この考え方は理論ではなく、
私たちが現場で積み重ねてきた結論 でもあります。

参考になれば幸いです。

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